
自分のアルバムを作った時、CD用とは別に、DSD配信用にリマスタリングしてみたんです。
するとCD用の音とは全く別物になり、特に高音域の音像が、自分の求めていたイメージにぐぐぐと近づきました。
DSDに対して当初は「ハイファイなんやろうな」くらいの想像しかしてませんでしたが、実際にはアナログのような奥深さもあって…その場の雰囲気や、空気感まで録音できてしまう。
DSDには、かつてない強い可能性を感じています。

1998年頃までは、3/4インチの業務用のPCMデジタル録音機やDATレコーダーはリニアPCMの16bit/44.1あるいは48KHzサンプリングが基本フォーマットでした。その後、音質の改善のために量子化ビット数は16bitから24bitに、さらに次世代業務用録音機器として88.2K/96KHz、176.4/192KHzといったハイ・サンプリングに対応した業務用録音システムも導入され始めました。
また、これらのPCMフォーマットと同時に、新しいデジタル・フォーマットとして、DSDフォーマットが発表されました。当時は、このDSDがPCMとは異なるフォーマットであることさえなかなか理解されない時期がしばらく続きました。1bitオーディオとも呼ばれるDSDフォーマットは、その高音質さ故に、高音質を特徴としているSACD制作のためのフォーマットとして認知されてきました。オーケストラ、ジャズ・トリオ、ピアノ・ソロ、ギター・ソロ、ボーカル〜これらをDSD録音、あるいはマルチトラック録音されたセッション素材のミックス・ダウンの記録用としてDSD録音機材を使用し、プレイバックで音が出た瞬間、アーティスト、プロデューサー、エンジニア、コントロール・ルームにいるスタッフ達の顔はほころびます。ライブ録音であれば圧倒的な臨場感、ジャズ・トリオであれば、それぞれの楽器が絡みあって創り出される躍動感や空気感、ソロ楽器であれば、その演奏者の指の動き、ボーカルであれば、細かなニュアンスが伝わってきます。最近、PCMのハイ・サンプルでマルチトラック収録し、それをDSDでミックス・ダウン〜マスタリングといったプロセスで、独特の質感を持った高音質なCDも登場しています。
さらに、インターネット配信を利用するPCオーディオが話題になってきています。そのなかでも注目されているのが、従来SACD用などの高音質プロダクツとして2chマスタリングされたDSDマスター音源を、DSDフォーマットのまま配信するという超高音質の配信です。パッケージ・メディアの再生系を通さない、新鮮な音が聴けるようになったのです。この音を聴いてしまうと、もう後戻りはできません。DSDというフォーマットが如何に優れているかが実感できます。これらの再生環境はまだまだ充実していませんが、今後、こういった高音質の音楽の楽しみ方も変わってくると確信します。
DSD配信&PCM24bit/96kHz〜192kHz高品質配信『e-onkyo music』
*藤田厚生氏はe-onkyo musicがダウンロード販売する「american clave」DSDファイルの製作に携わっています。

2010年9月のサウンド&レコーディング・マガジン「Premium Studio Live vol.2」の録音の時にDSDの音に感動し、自分でも使ってみたいと思い、MR-2を手に入れました。
届いてさっそく自宅ピアノで試してみましたが・・・
す、すばらしい!!!
びっくりしました。
コンデンサー・マイクをセットしてDAW立ち上げて、、、とやっていたときより、MR-2をポンと前に置いて録音した方が圧倒的にそのままの音、演奏が録音されていました・・・
もっと早く手に入れていればよかったと本気で後悔しました。
演奏も楽器も、その日その日で変わるので、できるだけ簡単にすぐに録音できるようにしたかったのですが、夢が叶いました。
うわー、これはみんなに教えたいのか、独り占めしておきたいのか分かりませんね。

pupaのレコーディングで権藤くんがMRシリーズを使っていたので、音を聞いて興味を持ちました。
まずマイクで録った音のリアリティに驚きました。ミックスにMR-2000Sを使ったときの音の変化も新鮮でした。
従来のミックスはどんな方法でも少なからず音を圧縮して、つまり情報を削ってまとめていく作業が必要でしたが、DSDだとマルチで聴いていた状態をそのままの印象で2mixにまとめられることに、新しい可能性を感じます。
今はMR-2をライブの録音によく使っています。
ライン録音の音源とDSDのマイク録音をうまく混ぜて、リアルな音像のライブテイクが作れないか、模索中です。

様々な人が、自分の作品を作って、
それをインターネットで手軽に発表できる時代。
常に時は変わり、景色も変わって
行きます。
僕はアナログの音が好きなので、最近の作品はアナログ・マルチ・レコーディングを好んで行なってますが、レコーダーはスタジオにあっても、テープが入手困難な様子。
音はいいけど、そのままアナログで発表することもリスクが大きいし、
アナログ・ミックスを終えても、
結局CDにしてしまう。質感はもちろん残るけど、デジタルで録音した方が良い場合も多々あったりと、なんにせよ、どこか妥協をしなければいけない事が続いていました。
そんな時に出会ったのが、MR-2000Sでした。
僕がアナログに求めていた、音のニュアンス
小さな音のエネルギー、楽器の違い、シンバルの揺れる感じ、
コンガの本皮のアタック、ピアノの弦の響き、部屋の床や壁の響きまで、
繊細に記録されています。
先日、スタジオ・ライブを、アナログとMR-2000Sの両方に一発録音したのですが、
曲によっては、MR-2000Sの方が雰囲気が優しく、気持ちよく聞こえるものあり、
そちらを採用したものもあります。
なにより嬉しいのはその音をそのまま配信できる時代になったこと。
また、AudioGate(v2.1以降)がフリー・ダウンロードになった事で、誰でもそのサウンドを気軽に聞く事ができるようになったのは非常に嬉しく思います。
誤解無く、録音された作品を聞いてくれる方に、届ける事が出来る事は、
制作するモチベーションもあがります。
アナログの雰囲気や、テープの音までそのまま、マスターにするのはもちろん、
今、そこに聴こえる音をそのまま記録するにも、MRは最高です。
最近では、なにげなく写真をとるような感覚で、
作曲中のアイデアを含め日々の音もMRに残しています。
聞く人に想像を与えてくれるレコーダーです。