From Professionals - プロフェッショナルが語るDSDオーディオの世界。

From Professionals - プロフェッショナルが語るDSDオーディオの世界。

更新情報
・オオルタイチのコメントを掲載しました。(2011年6月22日)
・藤田厚生のコメントを掲載しました。(2011年3月31日)
・高木正勝のコメントを掲載しました。(2011年1月11日)
・高野寛、古川尚篤の2氏のコメントを掲載しました。(2010年12月1x日)
・杉山勇司、JUZU a.k.a. MOOCHYの2氏のコメントを掲載しました。(2010年7月28日)
・三浦瑞生、藤本敦夫、飛澤正人の3氏のコメントを掲載しました。(2010年6月17日)
・オノ セイゲン、渋谷慶一郎、ジョー奥田、ZAKの4氏のコメントを掲載しました。(2010年6月8日)

飛澤正人

エンジニア/コンポーザー/アレンジャー
 

ここ数年、音質やクオリティを向上させることにある一定ラインの限界を感じていた。昨今の配信においてもデジタルの進歩とは逆行する動きになっており、音を届ける立場の人間にとって、とても悲しい現状であると言わざるを得ない。

しかし、ここへきて音楽制作の救世主が現れた。それがこのDSD / 1Bit オーディオ・フォーマットの出現である。私は昨年末から、コルグMR-2000Sを使用しているが、非常にコンパクトでありながら使いやすいインターフェイス、そして何と言ってもDSDIFF 5.6MHzでの録音音質はアナログに近い躍動感が得られ、リアルな音場をよりクリアに表現してくれる。PCM再生では得られなかったトラックダウン時の細かなレベリングもそのままに再現され、薄くかかったもやを取払ったかのような透明度のある奥行き感は、このDSD / 1Bit でしか表現できないものだ。また製品にバンドルされているオーディオ・フォーマット変換アプリケーション「AudioGate」も秀逸である。制作したマスターをCDクオリティの44.1KHz / 16Bit WAVにダウン・コンバートする際にも5.6MHz / 1Bit DSDで記録されたエッセンスを残したままフォーマット変換を行なってくれるので、DAWでバウンスしたファイルとは別格のマスターを作成することが可能になった。

導入以来、すべてのセッションのマスター音源をこのMR-2000S /AudioGate により制作しているが、各アーティスト/制作陣から絶賛の声をいただいていることからも、今、業界が待ち望んでいる「音」がこの「DSD」だと言っても過言ではない。近い将来、音楽レコーディングの標準フォーマットとなり、より芸術的な作品をこの「DSD / 1Bit オーディオ」と共に生み出すこと。

それが私の切なる望みである。

 飛澤正人ウェブサイト



オノ セイゲン

作曲家/レコーディング・エンジニア
 

photo by Makoto Tanijiri

なぜDSDで録音するのか?-「いい録音」とは時空を飛び越えるようなスリリングな経験を提供してくれます。録音で重要なことは、1:「そこ」でいい音が出ていること、2:マイクの位置が正しいかを確認すること。違いが判る人にとっては、これは何ものに変えがたい重要なことで、たまたま「そこ」に居合わせた人は、証人として「そこ」を体験できています。例えば「そこ」は、70年代のニューヨークなのか、2010年の東京なのか?個人の社会背景や経験に基づくものなのでその違いはよく判らないという人が多いのも事実ですが、ワインでもギターでも価値が判らない人に高いものをすすめるつもりはありません。違いが判る人にとっては、こんなに素晴らしいレコーダーがあることを知ると、再現するための録音をするならDSDということになります。インプットとアウトプットの音が、同じであることが理想で、DSDは、(他のフォーマットと比較してはるかに手軽に)それを可能にしたフォーマットなのです。

 オノ セイゲンウェブサイト

 オノセイゲン・インタビュー:1-Bit/MRシリーズが生み出す音の価値



渋谷慶一郎

音楽家
 

ATAK015 for mariaという僕にとって初めてのピアノ・ソロのアルバムをMR-2000Sでレコーディングしてから、DSDは僕にとって欠かせないテクノロジーになった。

音楽に関わる様々なテクノロジーに触れてきたけど、現在の技術的なカッティング・エッジはここにある。

音の解像度が圧倒的に高く、この技術の出現によって音楽においてはバーチャル・テクノロジーという言葉は完全に死語になった。

限りなく現実に近い、音の中に入って行ける感覚がここにはある。

MR-2のように個人が所有可能なツールが出てきたことによって、この事実はより広く知られることになるだろうし、それを願っている。

 ATAKウェブサイト



ジョー奥田

ネイチャー・サウンド・アーティスト
 

自然界に存在する音の中で、最も繊細で、かつ最もダイナミック・レンジが広い音は自然音だと思う。その自然音の美しさを捕らえようとした時に、最大の威力を発揮するのがDSDオーディオだ。静寂な森の空気感、生き物達の気配や息使い、また波打ち際の水が砂にしみ込み弾ける泡の音。そういった極めて繊細 な音のディテールを、DSDはずば抜けた解像度で表現してくれる。今までのデジタル・オーディオではあり得なかった別次元の音の世界。それはまさに、DSDがデジタル・オーディオの究極の形であるということを明確に証明している瞬間だと思う。

 Joe Okudaウェブサイト

 The Nature Sound Orchestraウェブサイト

 ジョー奥田が語る1-bitレコーディング



ZAK

音楽家/ライブ&レコーディング・エンジニア
 

Illustrated by Wisut Ponnimit

MRシリーズは発売当初から使っています。ライブでの2ミックスではMR-1、マイク録りの場合はMR-1000、MR-2000S はスタジオで5.6MHzでの録音に使用しています。あるときライブで、ミキサー卓からの2ミックスをMR-1で2.8MHzで録って441kHzに変換してCDRでミュージシャンに渡したら、「自分たちがスタジオで録ってミックスしたものより良かった」と言われたことがあります。音楽の臨場感はライブの演奏にかなうものはありませんが、それを2ミックスでも今の最高の状態で記録できるのは最大のメリットです。またスタジオ録音のマスターもほぼDSDで録っているのも、アナログを除いてDSDが今最高のフォーマットだからです。

身近なところでも、今よく聞かれている音楽はmp3に変換されていることがほとんどだと思うのですが、PCMからmp3に変換した場合と、DSDをmp3に変換した場合とでは、圧倒的にDSDからの場合の方が元のエネルギーというか、気配のようなものが残っていると思います。

オーディオ・フォーマット変換ソフトウェアの「AudioGate」も音が好きなので、DSDからPCM、PCMからmp3などほとんどすべての変換に使用しています。




MRシリーズ
MR-2
MR-2000S
MR-1000
MR-1

1-Bitオーディオを楽しむ「MR倶楽部」
 
 
MR Style - 1ビット・オーディオや、MRスタイル、保存フォーマットについての解説ご覧いただけます。


 
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