

開発のきっかけは、長内氏が自分のバンドを率いてアコーディオンを演奏していたときに、一人でバンド演奏並みのアンサンブルができないかというアイディアから。その意味でドンカマチックは、現在飛躍的な進歩を遂げた自動伴奏システムのルーツともいえます。
プレイヤーでありながらも東大の機械工学出身という経歴で機械に強かったため、長内氏が実際に開発を行いました。最初作り上げた製品ドンカマチックDA-20は、接点の付いた円盤(シーケンサーに相当)を回し、アンプも音源も真空管で鳴るもの。本体上部に音色/パターン選択などを行うスイッチと、マニュアルでもリズムを演奏できるよう10鍵の鍵盤も配置。ボディにはスピーカーを内蔵。そして、バスドラの“ドンッ!”、クラベスの“カッ”、さらに“オートマチック”の“マチック”で“ドンカマチック”と命名した、国産初の円盤回転式電気自動演奏装置が誕生しました。(ということで、現在は“ドンカマ”と省略されていますが、本当は“ドンカ”と“マチック”の間で区切っているのです。)
日本のサラリーマンの月収が2〜3万円のころ、280,000円で売られたこの製品は、今でいえば300万円くらいに相当。その後、普及型のDC-11を開発。これはメカはまだ円盤式でしたが、音源はトランジスタに。さらに1966年にはシーケンサー部分が電子式になったDE-20、DE-11を発売。そして1967にヤマハ・エレクトーンのオプション用Mini Pops MP-2を開発。スピーカー内蔵型をドンカマチック、スピーカーなしをMini Popsと名付けてラインナップを増やしたほか、USAでは、当時現地ディストリビュータであったUnicordの名にちなんで、Mini PopsシリーズMP-3、MP-7などをUnivoxの名で発売しました。
ドンカマチック・シリーズは、1975年くらいまで、Mini Popsシリーズは1977年くらいまで新モデルを作り続け、その後1979年には様々なリズム音色をコンパクトなサイズにまとめた名機KR-55などのKRシリーズを発表、そして、ドラムやパーカッションを演奏するのと同じ感覚でリズム・パターンをプログラムすることができるようになったKPRシリーズへとコルグのリズム・マシンの歴史は引き継がれていくことになります。
| 1963 | ドンカマチック |
| 1970 | 試作一号機 |
| 1972 | Traveler F-1 / VCF / Mr. Multi |
| コルグ | |
| 1973 | miniKORG700 |
| 1974 | 800DV |
| 1975 | WT-10 |
| 900PS / SB-100 | |
| 1976 | PE-2000 / PE-1000 |
| 770 | |
| 1977 | M-500 / M-500SP |
| PS-3100 / PS-3200 / PS-3300 | |
| 1978 | MS-10 / MS-20 / MS-50 |
| SQ-10 / VC-10 | |
| SE-500/SE-300 | |
| 1979 | Σ / Λ / Δ |
| X-911 |
| 1980 | CX-3/BX-3 |
| TRIDENT | |
| LP-10 | |
| 1981 | Mono/Poly |
| Polysix | |
| 1982 | POLY-61 |
| SDD-3000 | |
| 1983 | POLY-800 |
| SAS-20 | |
| 1984 | RK-100 |
| DW-6000/DW-8000 | |
| 1985 | DT-1 |
| 1986 | DSS-1 |
| SG-1D/SG-1 | |
| 1987 | CONCERT C-7000 |
| DT-1pro | |
| 1988 | M1 |
| A3 | |
| 1989 | T1/T2/T3 |
| 1990 | WAVESTATION |
| A5 | |
| 1991 | 01/W FD |
| SoundLink | |
| 1993 | G1/G2/G3/G4/G5 |
| X3 | |
| i3 | |
| 1994 | X5 |
| WAVEDRUM | |
| 1995 | Prophecy |
| TRINITY | |
| PX1T | |
| 1996 | WT-120調べ |
| N364/N264 | |
| 1997 | D8 |
| 1999 | ELECTRIBE・A/R |
| TRITON | |
| KAOSS PAD |