VCO、VCF、VCA、EG各2の構造。2系統オシレータを生かしてリング・モジュレーターやサンプル&ホールドなど充実した音作りが行えた。VCOのスケールは32’、16’、8’、4’、の4段切換で、波形は4種類。コントロール入力はOCT/VOLTとFREQ/VOLTを装備。また、周波数変調(FM)に外部からの変調も可能。フィルターはLPFの他にHPFを装備。レゾナンスを最大にするとフィルター自身が発振を起こし、フィルター自身もオシレーターとなる。外部入力端子に入力されたギターや声などの音声信号をESP(External Signal Processor)で分析してCV(Control Voltage)やトリガーに変換してギター・シンセサイザー、ボーカル・シンセサイザーとして使用できるなど、外部のあらゆる音声信号の加工が可能。独特のサウンドを生み出すフィルター部は現在も評価が高い。
MS-20の1オシレーター版。
MS-20から鍵盤部を取り除き、パッチングの自由度を高めたモデル。パッチコードで外部の機器と接続することが前提だったため、ピッチ・コントロールの入力ジャックは2つあり、それぞれがHz/V方式(発音周波数と電圧が比例関係にある)と oct/V方式(発音音程と電圧が比例関係にある)の 2つの方式に対応していた。
MSシリーズは同時期に発売したボコーダーVC-10/シーケンサーSQ-10も合わせ、安くておもしろいものを早く作ることを目指し、6-7人のプロジェクトで6ヶ月で完成させたもの。そんな早業で作り上げたにもかかわらず、シミュレーション・サウンドを作れるのはもちろん、シンセサイザーならではのSE音を自分でパッチングして作り出せるという本格的シンセサイザーの醍醐味、PSシリーズを踏襲したハイエンド・シンセをコンパクトにし“机上に壁を”のコンセプトで作られたルックスは、マニアの気分をくすぐり、プロ/アマ問わず高い人気を得ました。