

49鍵の2段鍵盤のアッパー側がモノフォニック、ロワー側がモノフォニックに加えポリフォニックで発音。さらにアッパー側では2つの鍵盤を同時に押さえるとその中間音が出る。これにより、たとえば隣り合った2つの鍵盤を押さえると1/4音(クォーター・トーン)が出せたり、組み合わせ次第でもっと微妙な中間音まで出すことができた。
アッパー側は基本的にはプリセット・プログラムから音色を選択して使用。26音色プリセットしてあり、その中にはピアノ、クラリネット、バイオリンなどの音色に混じって尺八や三味線という和楽器の音色やA、I、U、E、Oという人の声の母音が出せる音色が含まれていた。また、ポルタメントもかけられた。
ロワー側は、7つある基本音色(シンギングと呼ばれた持続系3種、ブラス系1種、パーカッション系3種)から1つを選んで“トラベラー”*で加工するというオリジナルなサウンド・メイキングができる仕組み。
そのころ成熟期を迎えようとしていた電子オルガンは、音色や機能の数の勝負に走っているように思いました。
電子の助けを借りるからには、単に数の勝負ではなく、もっと大事なこと面白いことができるのではないか、それにはもう一度黎明期の電子楽器に立ち帰り、微分音やポルタメントなど単音楽器でしか出来ない特徴を引き出し、一音だけのために集中的にエネルギーを注入したらどうかと思ったのです。特に、尺八、三味線、人声は一番こだわった音色で、ノンリニア合成などの手法で実現しました。(開発者 三枝現監査役・談)
コーラス、ビブラートなどのエフェクトを内蔵し、現行機種にも引き継がれているジョイスティックも搭載。、現在の形に通じるシンセサイザーがすでにこのときコルグで誕生していたのです。
さらにその後、この中身を発展させ、オルガン機能を重視したコンボ・オルガン・通称デカコルグ(商品名KORGUE)と、主に音色合成機能を重視したシンセサイザー・ミニコルグ700に分化して商品化。それらのモデルにもトラベラー、シンギング・パーカッション等、試作機一号機に搭載していたコルグ独自の仕様やネーミングはそのまま受け継がれました。
| 1963 | ドンカマチック |
| 1970 | 試作一号機 |
| 1972 | Traveler F-1 / VCF / Mr. Multi |
| コルグ | |
| 1973 | miniKORG700 |
| 1974 | 800DV |
| 1975 | WT-10 |
| 900PS / SB-100 | |
| 1976 | PE-2000 / PE-1000 |
| 770 | |
| 1977 | M-500 / M-500SP |
| PS-3100 / PS-3200 / PS-3300 | |
| 1978 | MS-10 / MS-20 / MS-50 |
| SQ-10 / VC-10 | |
| SE-500/SE-300 | |
| 1979 | Σ / Λ / Δ |
| X-911 |
| 1980 | CX-3/BX-3 |
| TRIDENT | |
| LP-10 | |
| 1981 | Mono/Poly |
| Polysix | |
| 1982 | POLY-61 |
| SDD-3000 | |
| 1983 | POLY-800 |
| SAS-20 | |
| 1984 | RK-100 |
| DW-6000/DW-8000 | |
| 1985 | DT-1 |
| 1986 | DSS-1 |
| SG-1D/SG-1 | |
| 1987 | CONCERT C-7000 |
| DT-1pro | |
| 1988 | M1 |
| A3 | |
| 1989 | T1/T2/T3 |
| 1990 | WAVESTATION |
| A5 | |
| 1991 | 01/W FD |
| SoundLink | |
| 1993 | G1/G2/G3/G4/G5 |
| X3 | |
| i3 | |
| 1994 | X5 |
| WAVEDRUM | |
| 1995 | Prophecy |
| TRINITY | |
| PX1T | |
| 1996 | WT-120調べ |
| N364/N264 | |
| 1997 | D8 |
| 1999 | ELECTRIBE・A/R |
| TRITON | |
| KAOSS PAD |