SOUNDBYTES : 久保田麻琴

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日本のロック創世期を担った伝説のバンド、久保田麻琴&夕焼け楽団として数々のアルバムを発表し活動したほか、アレンジャー、プロデューサーとしてもその活躍は日本にとどまらない久保田麻琴。ワールド・ミュージックの先駆けとしてアジア、ヨーロッ パなど世界各地で評価を得た今も、自らのサウンド、音楽を求める旅を続けている。その彼の最近のレコーディングをサポートしているのが、コルグMRシリーズと聞き、早速話を伺った。

MRシリーズは、MR-1とMR-1000の両方をお持ちとのことですが、お使いになったきっかけは?

旅行とフィールド録音が増えてきたので、ハイスペックで軽量な録音機材を探していたところ、最適な機材と出会えたようです。

最近沖縄でフィールド・レコーディングされたそうですが、MRシリーズは実際にどのように使われたのでしょうか?

‘宮古島や沖縄本島北部の神行事’に関する唄、それも出来るだけオーセンティックなものを考えると、録音対象が80〜90歳代になることもあり、場所やセッティングが簡単なものが良かった。そういう場面でも軽量簡単なコルグMR-1000は活躍しました。時間も比較的あって、メインで4トラック・マシーンがセット出来るときでも、MR-1000はサブ・マシーンとして有効でした。

このアルバムは2008年7月頃にキング・レコードの民族音楽のシリーズの1枚として発表される予定です。

 

 MR-1
 


MR-1/1000で1-Bitレコーディングをした印象は、どうでしたか?

今まで聞いたことがない柔らかい音、そのまんまという感じ。

これがPCM化されCDになって聞かれるときにどのような差異を発揮するのか、興味深いです。

MR-1/1000、それぞれの使い勝手の良かったところはどこでしょうか?

どちらもスイッチやボタン関係の配置が良く、動作が速い。メニューも判り易く操作が簡単で、文句無し。ぜひマルチトラック仕様が欲しい!

MR-1000は特に操作上のデザインが実に良く出来ています。ただMR-1のサイズの小ささは捨てがたく、まだそういう場面に出くわしていませんが、全く予期せぬ街頭や自然の中での録音には活躍しそうです。ポケットに入りますから、カーニバルでとかハワイの島とか回ってるような時ですね、きっと。


一緒に使うマイクはどのようなものをお使いですか?

ソニーのエレクトレット・コンデンサーマイクロフォンは値段が高めのもので、良いものが多いですね。あるいはRODEのステレオ・マイク。電源とスタンドがあれば、ノイマンの古いKMシリーズを2本立てるのも素晴らしいです。

MRシリーズには1-Bitで録った素材を他のオーディオ・フォーマットに変換できるソフトウェアAudioGateも付属していますが。

これもたいそう判り易く、デザインも良いです。

MR-1/1000以外にお使いのコルグ製品は?

アナログ・モデリング・シンセサイザーのmicroKORGやUSB-MIDIコントローラーのmicroKONTROLを使っています。20年以上前には、SDD-2000という素晴らしい音質のサンプリング・ディレイがあった。エミュレーターやフェアライトに手が届かないときにたいそう助けられましたね。

去年は一体型のデジタル・レコーディング・スタジオのD3200で完パケたアルバムをマスタリングしました。もともとデモのつもりで録り始めたらしいのですが、私が途中段階を聞かせてもらったら「これでいいじゃん」ということになり、D3200のなかで全て完成させてもらいました。それは原田郁子さん(クランボン)も手伝った “スカンク兄弟”のデビュー・アルバムでした。最終的に2ミックスをNeveのモジュールを通して、アナログ・テープにコピーしてマスタリングしたのですが、出来あがったものの音の良さに驚きました。あのような機種も発展、存続してほしいものですね。ある意味、カセット4チャンから始まった一体型録音機の完成型でしたから。

今興味を持っていらっしゃることは何でしょうか?音楽、その他何でも.....

音楽全般はもちろん、ますますフィールド録音が面白くなっていく。豊かな惑星の響きは消えていく前に出来るだけオーディオ・ファイル化したい。


今後のご予定は?

細野晴臣トリビュート・アルバムのVol.2に久保田麻琴名義で1曲参加しますよ。これから夏までに2、3枚のアルバムを同時進行でプロデュース。沖縄やバリに関するものもあります。



このインタビューは年明けすぐに出張という多忙の中、メールで回答していただいたもの。久保田麻琴の世界観すべてを伝えることはできないけれども、それは今後彼が発表していく作品の中で明らかにされていくはず。そして、MRシリーズがそれらに貢献していくというのはコルグにとって非常に光栄なことだ。これからの作品にもぜひ注目して欲しい。



 
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