まず、immiさんにお伺いします。音楽を始められたきっかけはなんだったのでしょうか?
immi(以下I):周りに音楽をやっている友達が多かったのは大きいと思いますね。地元にあったクラブとライブハウスの中間みたいなところで、週末ごとに集まってなんかやっていて。はじめライブをやりたかったときに、じゃあ楽器を始めるかっていうんじゃなくて、とにかく手っ取り早く(ライブを)やりたい、と思ったんです。それで、周りのDJの子たちが持ってるようなインストゥルメンタルのレコードに自分で作ったメロディと歌詞をのせて、自分の曲にしちゃってた。それがきっかけだったと思います。
面白いやり方ですね!でも、ピアノも小さい頃から習っていらしたんですよね。ピアノを演奏することもできたんじゃないでしょうか?
I:ピアノが弾けるってことは、直接曲作りに影響していなかったように思います。今は、時には歌の代わりにピアノでメロディを弾いてみたりすることもありますけど、でもピアノで作曲、演奏っていう方に行かなかったのは、きっと自分の表現したい音、頭の中で描いてるイメージのようなものが、「生」の音だけで表現できないものだったからじゃないかなと思います。打ち込みを始める前は、誰かにアレンジをお願いした時も、「こんな音がほしい」というのが表現できなくて、「もうちょっと面白い音入れたいんだけど・・・」ってしか言えない、みたいなときがあって。それがどんな音なのか、自分ではわからなかったんです。それで結局、自分で始めるようになったのかな、と思います。
それがDTMへの入り口だったんですね。音源は何をお使いだったんですか?
I:友達にならってDAWソフトを使い始めたんですが、始めは知識の方が足りてなくてほんとに試行錯誤だったし、内蔵音源でまずは事足りてましたね。独学でやってたせいで、作ったトラックを見てもらうと、とんでもないことになってたりして(笑)。
現在でも、制作はやはりソフトウェアが中心ですか?
I:そうですね。でも最近ハードにも興味が出てきました。次から次へと手を出せるタイプじゃないので、今まではソフトだけで手一杯だっただけなんですけど、最近目の前に実際にあるものを触ってみた方が分かるってことに気がつきました(笑)。
デモを制作されるときのトラック作りはどんな感じですか?
I:どうなんですかね・・・?(とN.A.i.Dを見る)
N.A.i.D(以下N):ちゃんとしてるよ。(トラックを作り込んでいく)順番は知らないけど。何から作ってるの?
I:ドラム、ベース・・・っていう順番ですね。コード感が出てきたら、メロディを乗せていく。ただ私の場合は自分で作ったトラックをアレンジしていってもらう他にもう一つやり方があって、(N.A.i.DとJETBIKINIの)2人が作ってくれたトラックにメロディだけを乗せていくこともあります。
レコードに乗せて歌っていらしたときと共通する感じがありますね。ご自分で作ったトラックの音色やフレーズはそのまま音源になっているんですか?
I:特に何も言わずに渡しちゃうので、その後は自分で選んだ音が残ってることもあるし、全く変わってることもあります。変えられちゃったときはやっぱり一瞬「あれ」って思うけど、何度も聞いてるうちに、忘れる(笑)。
それでは、immiさんの今お使いのコルグ製品についてお伺いします。デモ作りには、ソフトウェアの他にスリムラインUSBキーボードnanoKEYをお使いですよね。
I:はい、今は完全にこれで制作しています。ちょうど今も一曲これで作ってて、家でもこれとノートPCで作業して、スタジオにもこれごと持ってきてそのまま続きをやったりできて、すごい便利。
JETBIKINI(以下J):飛行機の中でも使ってたよね。飛行機の中なんかで使えるの、これしかないもんね。いつもショルダーバッグに入れてるし。
I:そう、(nanoKEYとPCを)つないだままで(笑)。ちょっとした音のスケッチにもすぐに取り出して使えるしいいですね。それに、私これまで、(MIDI)キーボードを持っていなかったんです。
ええっ!じゃあ今まではどうやって?
I:パソコンの画面を見ながら、クリックで一音ずつ(笑)。その前はパソコンのキーボードで弾いたり。今となっては、どうやってそんなことやってたかわかんないです。ってこんなこと言っちゃっていいのかな(笑)。だから、nanoKEYが出てくれて、わたしにとってすごくちょうどいい存在なんです。
キーボードの感じはどうですか?
I:わりとがちゃがちゃ叩いてる感じで弾いてることが多いかな。そのチャカチャカした音がいいじゃないですか。デモだと思って作ってるから、ベロシティとか細かいことはあんまり気にしないですね。
他のシリーズもお使いになっていますか?
N:ライブ中に僕がnanoKONTROLを使ってます。フェーダーを音量やPANに使って、ボタンがミュートやエフェクトのON/OFF、あとは音量変化を一瞬でさせたいときにはここに特定の音量をアサインすることも。ボタンは結構色々使います。やっぱり押すだけでいいのが便利ですね。それからノブは、エフェクトのSENDだったり、DRY/WETだったりをアサインしていますね。ツマミの感じがいいです。前はMIDIスタジオ・コントローラーmicroKONTROLを使っていたんですが、あのロータリー・エンコーダーよりも僕はこのツマミがいい。よくなくしますけど(笑)。
I:ライブでガンガンこうやって(持ち上げて)使ってるからじゃないですか(笑)。
スリム・サイズでライブにも便利ですよね。nanoKONTROLのアサインはご自分で設定されているんですか?
N:そうです。毎回ライブの度に。
各ソフトウェア用のテンプレートもホームページからダウンロードできるんですが、N.A.i.Dさんには必要ないですね(笑)。
N:全部のフェーダーが音量っていう使い方はしていないので、逆に自分で設定するしかない。
それだけいろんな項目をアサインすると、どこに何をアサインしていたか忘れてしまいませんか?
N:ライブになると「ハッ!どれだっけ!?」ていうときありますよ(笑)。なので、ライブのアサインのときは、一つだけ何もアサインしないノブを用意しておくんです。で、焦って忘れたときにそこをグリグリする(笑)。落ち着くまで。つまり「落ち着き」という項目をアサインするということですね(笑)。
J:ノブじゃないと落ち着かないんだ?
N:落ち着かない。フェーダーだと若干あわてたまま(笑)。ライブ・セットごとにアサインする項目を変えているので、仕方ないですよね。
それから、ライブ中にimmiさんがダイナミック・エフェクト/サンプラーKAOSS PAD KP3をお使いですよね。主な使い道としては?
I:声を加工していますね。クラブでやるライブが多いので、もともとある楽曲のライブ・バージョンのような感じで、歌をどんどんいじっていっちゃったりもします。逆に、ライブでやったボーカル・エフェクトのアイディアをそのまま曲にしてしまったこともあります。
主にお使いのエフェクトはどんなものでしょう?
I:やっぱり、ループとディレイが多いですね。一番使うエフェクトを各ボタンにアサインしておいて、ノブを回してその前後のプログラムを使うことなんかもあります。あとはリアルタイムにサンプリングして、それを流しつてハモったりとか。たまに失敗もありますけどね。やっぱりリアルタイムに直感で動かすものだから、ループの音量が大きすぎたりとか、急に「グワーッ!」てなっちゃうことも。前もってある程度確認したり、調整したりしておかないといけませんね。
J:この前は同期がはずれてたよね。
I:そうそう!
N:マスター・キーボードをライブの途中で僕からJETBIKINIに移したことがあったんですよ。そのタイミングでかならずMIDIケーブルを差し替えるようにって散々伝えておいたんですけど・・・。
I:もうケーブルもライブ前にしっかりガムテープで止めてしまっていて(笑)。やり始めたらなんか全然合わないから「あっ!」て気がついたんですけど、途中で諦めました。そのあとKP3で作った曲もやる予定だったんですけど、もう生で歌って(笑)。でもやっぱりこれがないと面白くないです。
そもそもKP3を使い始められたのはどのようなきっかけからですか?
J:スケボーキングのMCで、今the samosという別グループもやっているShigeoくんにリミックスをやってもらったりしてるんですけど、彼がステージで使っているのを見て、面白そうだなと思ったので。彼も薦めてくれたし。
N:「踊れないならやれよ」って(笑)。
I:(笑)。クラブなんかでライブをやっていると、なんか前に出て立ちっぱなしでいるわけにいかないようなときなんかもあって。パフォーマンスとしてつまらないというか。ハードウェアはもっと使っていきたいですね。制作にもライブにも。
ありがとうございます。では、immiさんから、気軽にDTMを楽しみたいと思っている方に向けて、メッセージをお願いします。
I:そうだなあ・・・逆に、私にとってDTMって難しいものじゃなくて、「楽器が何も弾けなくてもできる」ものなんだと思うんですよ。たとえば自分がどうしてもドラムを演奏できないならループを使えばいい、とか、そういう自分をカバーしてくれるものがなんでも揃ってる。それに、一人でできるってことも大きい。わたしにとって、全部自分でコントロールできるものじゃなきゃダメだったんだと思います。中にはどうでもいい部分ももちろんあるけど、曲のイメージがあるなら、やっぱり自分の音でまず作ってみたいと思う、それが可能なのがDTMなんだと思います。だから、「やーもう全然、やりなよー」って感じですね。超エラそう(笑)。でもいましたよ、友達に。「やりなよ」って言ったら、PC内蔵のソフトとか、すごい手近なところから始めてましたよ。
ありがとうございます。では最後に、immiさんの今後の活動について聞かせてください。
I:ライブをもっと増やしていきたいのと、あとは歌うだけじゃなくてもっとパフォーマンスをしていきたいので、それこそシンセとかも弾いたりしたいですね。近いライブでは、6月29日に渋谷WOMBで『FUSION』というイベントにライブで出ます。是非遊びに来てください。
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『WONDER EP』
Cat.No.:DFCL-1580-1
Label: DefSTAR Records
Price: ¥1,575(税込)
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